2011年03月09日

日本人の霊的精神構造:加賀乙彦著「悪魔のささやき」より

お早うございます。
モトイです。

 先日ラジオのニュースで去年の自殺者数が3万人を上回ったことを聞きました。これで13年連続の自殺者3万人越しです。未遂や行方不明も含めるとこの何倍にもなると言われていますが、3万人でも異常な数字です。先の大戦から65年も日本は戦争をしていないとよく言いますが、日露戦争の戦死者が8万人であることを考えると、日本は2〜3年に1度、日露戦争をしているようなものです。

作家の加賀乙彦氏は、東大精神科の医者であったころ自殺の研究をしたことがあるそうです。自殺未遂者たちに対する調査を100件ほど仲間と一緒にしたそうですが、自分の担当となった15・6人の人々の話を聞いた内容を著書「悪魔のささやき」の中で以下のように述べています(p.38):


そのとき驚かされたのは、皆さん異口同音に「助かってよかった」と言っていたこと。助けられたということは、死のうと思った自分の意志を度外視されたわけだから、論理的に考えれば人権侵害です。ところが、命をとりとめたとはいえ重傷を負って苦しんでいる人や片足を失ってしまった人たちさえ喜んでいる。テレビドラマなどでは、「どうして死なせてくれなかったの!」などと怒るのが定番だけれど、私の経験ではそういうケースはありませんでした。


 自殺にもいろいろな理由があるでしょうが、加賀氏はこの他にも、精神科医として自殺未遂者と話をした数々の事例から、彼ら自殺志願者の背中をポンと押す「悪魔のささやき」のような存在があると述べています。

 同書が興味深いのは、この悪魔のささやきが個人に対してだけ働くのではなく、集団や民族に対しても働いているとするところです。

例えば二・二六事件の青年将校たちは、「この腐った世の中を良くするためには、資本の手先である財閥や、天皇の目を曇らせている重臣を除かなければならない」とばかりに決起をし、そのことで天皇は喜ぶと確信していたようです。さらに決起後は自分らと心を同じくする皇道派のお偉いさんが何とかしてくれると高をくくり、大した計画も無かったのだそうです。加賀氏は熱に浮かされた彼らを、「悪魔につかれたように集団で突っ走った」と表現しています(同書p.77)。

さらに加賀氏は「悪魔にささやかれた」集団の例として、1940年の日本の世論を上げています。

 この年の9月に日本はドイツ・イタリアとの三国同盟締結に踏み切ります。日本の世論はナチスドイツのヨーロッパでの破竹の進撃を目の当たりにして「バスに乗り遅れるな」とばかりに、誰もがこぞって同盟締結の祝典を祝ったと言います。しかしそれ以前の世論は、むしろドイツとの同盟締結を戦争への道として、警戒する声さえもあったのだそうです。それが祝典以後は熱に浮かされたようになり、世論は日本のアジア進出を叫ぶ声一色になったとのことです。

さらにその2ヶ月後には紀元2600年の祝典が祝われました。紀元とは皇紀とも言い、明治政府が採用した神武天皇の即位から数えた日本の歴史年数の数え方です。

加賀氏はこの二つの祝典を通して日本は「悪魔のささやき」を聞いたように戦争への道をひた走ったと言います。

精神科医でもある加賀氏の、「悪魔のささやき」に対する個人、集団、民族に対する分析は慧眼であると言えます。氏は同書で日本だけではなくフランス革命やナチスドイツの中にもこのような「悪魔のささやき」を見いだしていますが、日本については特にこのささやきに弱いとして警告を発しています。

加賀氏はこの「悪魔のささやき」の本質が何であるかについては宗教的な分野なので深く掘り下げないとしていますが、このささやきから身を守る方法については提案しています。それは集団よりも個人を大切にする考え方を持つことです。そして興味深いことは、以前ご紹介した心理セラピストの服部雄一氏もその著書「ひきこもりと家族トラウマ」の中で、加賀氏と同じように日本の集団文化である「和の思想」の破綻を指摘していることです。
(心理セラピストが予測する日本の嫌米思想化:服部雄一著「ひきこもりと家族トラウマ」よりhttp://kirisutoinochi.seesaa.net/article/183985640.html?1296732372

服部氏も日本文化はいずれ崩壊すると指摘していましたが、加賀氏はそれを聖書の話になぞられてたびたび本書の中で触れています。それは2千匹の豚に取りついていた悪霊が豚を暴走させ、崖からガリラヤ湖へと集団自殺する場面です。加賀氏は悪魔のささやきに弱い日本人をこの豚のようだと警告しています。

日本文化とは「和」の文化に象徴される集団の文化です。服部氏の言う日本文化の崩壊は、13年連続で年間3万人を超す自殺者数を見ても分ります。つまり日本文化である「和」の文化はすでに崩壊しつつあるのです。しかし加賀氏の言う個人を大切にする考え方は、人ばかり見て生きていた集団文化の日本で果たして成長するのでしょうか。

日本人が集団の文化の崩壊から立ちあがり、個人を大切にする考え方を持つためには、私たち日本人の個人個人が人では無く神を見つめる聖書的な生き方をする必要があります。そしてそのような時は、もうすでにすぐそこにまで来ていると私は信じています。その理由は、逆説的ですが日本には悪魔のささやきが特に多いからです。

聖書によると悪魔悪霊は必死に働いています。それは自分たちの終わりの時が近いのを知っているからです。この日本で悪魔や悪霊の働きが激しいのは、彼らがいずれこの国から多くのキリスト者たちが出現することを知っているからだと私は考えています。

夜明け前は闇より暗いと言います。自殺者数から見た日本の集団文化の崩壊は、もはや止めることが出来ません。しかし希望はあります。それは闇の中で光るイエス・キリストです。聖書は闇であるサタンは、この光、イエス・キリストに勝てなかったと高らかに宣言しています(ヨハネ1章5節)。

あなたはこの暗闇と共に滅びますか、それとも光を心に招き、日本人として輝きますか?

神である救い主、イエス・キリストを心に招き、あなた自身で直接神との個人的な関係を築いて下さい。それこそが私たち日本人にとって、この日本の暗闇を追い出す唯一の方法なのです。

あなたがキリスト者なら、今日もこの方との交わりを第一にして下さい。キリストの光を心に拡大し、あなた自身とあなたの愛する人々に、癒しと愛の光を照らして下さい。

あなたがまだこの方との関係を持たないのなら、今すぐイエス・キリストを信じ受け入れることを強くお勧めします。この方こそ暗闇を照らす光です。この方以外に希望はありません。







神と人の本当の関係.WAV




 (「あなたが救われるためには?」:http://kirisutoinochi.seesaa.net/article/114496759.html










【関連する記事】
posted by モトイ at 05:00| 千葉 | Comment(3) | TrackBack(0) | 終末のしるし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
モトイさん、今日のテーマはかなり重いですがみんなが目を背けずに考えなければいけませんね!

カウンセラー養成講座でも自殺者の数について聞きました。
1998年から自殺者は年間3万人以上…2002年からは家出人が10万人以上…家出人の3分の1はすぐに見つからなくても死んでいる。合計すると年間に7万人位の人間が死んでいる。
5年で人口35万人の市が全滅するのと同じ…

異常事態です。

傍目には自殺未遂者のるちゃん、何が悪魔のささやきだったかと言いますと「今日は飛べる!」でした。

これはまるで薬物中毒患者の言ってるようなことです。

向精神薬パキシルを処方されていたるちゃんが「今日は飛べる」と本気で思ったのです・・・飛べるわけないじゃん!

スーパーの三階駐車場から飛んでみたら全身骨折、脊髄損傷…死ななかったのがフシギなくらいの高さでした。
頭を売っていたら完璧に死んでいました。

本当に助かって良かったです。
こんな私がカウンセラーになりたいと思えるのも生きているからこそです。
ネ!^^
Posted by るちゃん at 2011年03月09日 21:43
あくまのささやきですか。。。

自殺は 自分を殺すこと、憎む事。
肉の命を終わらせれば 苦しみはなくなる。。
もしくは解放されると 思う事ですよね。
(私自身も思春期の頃、精神的につらくて 死んだほうが楽になれるとおもいました。でも肉の痛みへの恐れと、聖書を読んでいたので 肉の死が終わりでないという事がどこか片隅にあったから思いとどまったと
おもいます。 自殺で100% 確実に楽になれるという確信がなかったのだと思います)

聖書では霊は精神(心)を司ると聞いた事があります。
霊が傷ついているとき、苦しんでいるときその霊を
完全にいやしてくださるのは、主のみですよね。
霊が 自分の思いだけから神への思いにされるとき、死から生に移される。。 
そのときに、初めて苦しみから解放されるのかもしれません。

自分や誰かの肉の死が早く楽になる最善の方法と視野を狭めてしんじさせ。。完全な救いから 人々を遠ざけようとする。。それがサタンの狡猾なところですね。

Posted by サマリア人 at 2011年03月10日 00:46
るちゃんさん、サマリア人さん、いらっしゃい。
そのほかの皆様もいらっしゃい。いつも有り難うございます。

パルキシルですか。すごい薬ですね。るちゃんさんのそのお話は衝撃的ですよね。薬は役にも立つけど毒にもなりますね。

しかし35万人の都市の消失とは・・・。日本の人的損失は計り知れないですね。人間生きているだけで価値があるはずなのに・・・。

それと日本人の死に関する幻想も本当に大きな惑わしです。100%の救いの確信を死後の世界に求めてしまうんですから・・・。何とかしたいです。もちろん主イエスに在って何とかしたいと言う意味です。人間的(肉的)に解決しようとしている方々もいて、それはそれで尊い働きですが、やっぱり主イエスにあって何とかせねばと思います。それが唯一の解決ですからね。
Posted by モトイ at 2011年03月10日 06:44
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック